前回、天の岩戸に引きこもってしまった天照大御神(アマテラス)。
おかげで世界は暗闇に支配され、あらゆる禍が巻き起こります。
そこで、八百万の神様たちが、アマテラスを岩戸の外に連れ出すために考えたのが「お祭り大作戦」。
準備も整い、いよいよ祭りがスタートします!
八百万の神様たち、祭りを始める
さて、いよいよ祭りの開始。
オープニングセレモニーが始まります。
さっき作った見事な飾り付けの巨大なお榊を、布刀玉命(フトダマノミコト)が捧げ持ち、
天児屋命(アメノコヤネノミコト)が祝詞(のりと)を奏上しました。
その時、こっそり移動する神様がいました。
怪力を持つ神様 天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)です。
タヂカラオは岩戸の脇に潜み、いつでも戸を開けられるように待ち受けます。
天細女命(アメノウズメ)のダンスショー!
さあ、いよいよ祭りの本番開始です!
祭りのメインイベントは、天界のダンサー 天細女命(アメノウズメノミコト)による神楽舞い!
ウズメは桶を逆さまにした舞台の上で、足を踏み鳴らして激しく踊ります。
だんだんと神がかってきたウズメ。
興に乗ったのか、胸をさらけ出してしまいました。
お~~~!!
神様たちは大うけ(#^^#)
さらにウズメ、今度はズボンの紐を押し下げてしまいます。
なんと陰部まですっぽんぽんに!
あっはははは!
高天原がどよめきました!
神様たちはみんな大笑い!!
岩戸の外が気になったアマテラス
岩戸の外のにぎやかな様子を、アマテラスは不思議に思いました。
そして、ほんのちょっとだけ岩戸を開けてこう言いました。
アマテラス「私が引きこもってるから、天も地上界も真っ暗なのに・・・」
アマテラス「なんでウズメは踊ってて、八百万の神たちは大笑いしてるの?」
ウズメ「あなた以上に貴い神様がいるの! それが嬉しくて踊ってるのよ♪」
岩戸から引きずり出されたアマテラス
その時、アメノコヤネとフトダマが、八咫鏡(やたのかがみ)をこっそりアマテラスに向けて差し出しました。
光り輝く鏡をみたアマテラス。自分が映っているだけなのですが、それに気づきません。
アマテラス「えっ・・・ ほかの太陽神がいる・・・」
そしてアマテラスが外を覗こうとして、さらに岩戸を開けたその時です!
隠れていたタヂカラオが、アマテラスの手を掴んで引っ張り出しました!
フトダマが、すかさずアマテラスの後ろに、しめ縄の結界を張ります。
フトダマ「これより中には戻れません!」
アマテラス「・・・!」
こうして無事アマテラスを、天の岩戸から引っ張り出すことができたのでした。
お祭り作戦大成功!
アマテラスが天の岩戸の外に出てきたので、高天原も葦原の中つ国も、自然に明るさを取り戻しましたとさ。
さて、残る問題はトラブルの原因であるスサノオのことです・・・
この乱暴者をどうしたものか・・・
次回へつづく