日蓮宗や法華宗などの日蓮系寺院では、御朱印ではなく「南無妙法蓮華経」の御首題を授かることが一般的ですよね。
御朱印巡り初心者だったころは、この御首題で戸惑うことが何度もありました。
それは、何も知らずに御朱印帳への記載をお願いしていたから。
その対応はお寺によって本当に様々でした・・・
そんなこんなを、私の経験をもとにお話します。
そもそも御首題とは?
御首題とは、「南無妙法蓮華経」 のお題目のこと。
日蓮宗や法華宗などの日蓮系寺院の場合、御朱印ではなくこの御首題を書いていただくことが多いです。
ただし、この御首題と御朱印を、状況によって使い分けているお寺もあるようです。
※日蓮正宗など、御首題を頒布しない宗派もあります。
御朱印を授かる場合、御首題を授かる場合
日蓮系寺院にお参りする時には、専用に用意した御首題帳を持っていくのが一番だと思います。
そうすれば、ほとんどの場合は御首題を書いてくださいますから。
(必ずそうとは言い切れないのが複雑・・・)
これは、お寺によって対応が違うようです。
たとえば・・・
1)御朱印帳にも御首題を書いてあげるよ。
寺社の御朱印が混在した御朱印帳でも、御首題を書いてくれるお寺もあります。
というか、私の経験ではこのケースが一番多かったです。
御朱印ブームのご時世ですから、割り切って書いて下さっているのでしょうかね・・・
2)御朱印帳には御朱印を書くよ。
御首題帳には御首題、御朱印帳には御朱印。
そう使い分けているお寺もあります。
たとえば御朱印帳の場合、お題目を省略して「妙法」とだけ書かれたものを授かることも多いですよ。
また、寺号や御本尊の名などが書かれた御朱印を頂くこともあります。
3)御首題帳にしか書かないよ。
お寺によっては御首題帳以外は断られることがあります。
もちろん御朱印も頂けません。
4)うちは御朱印だけだよ。
御首題をお願いしたら、「うちは御朱印ですが良いですか?」と言われたことが何度かありました。
その場合は御朱印帳を提出しましょう。
こんな風に、日蓮系寺院で御首題と御朱印のどちらを授かるかは、そのお寺の考え方によって違うようです。
では、私たちはどうすれば一番良いんでしょうか?
御首題帳を用意しよう
私は運が良かったのか、いままでに御朱印帳を出して断られた経験はありません。
でも、いまは御首題帳を持っています。
やっぱり日蓮系寺院にお参りするときは、御首題帳があると安心ですから。
その理由はふたつあります。
「南無妙法蓮華経」の言葉は、日蓮系にとって至高の七字です。
他の寺社の御朱印とごちゃ混ぜにされるのを良しとしない。
そんな気風は確かにあるので、そこはちゃんと尊重したいです。
日蓮系寺院にお参りする際には、そのお寺の御首題(御朱印)の取り扱いについて、事前に調べておきたいです。
でもね・・・
小さなお寺とかだと、調べてもはっきりしない事が多いんです。
かと言って、お参り時に恐縮しながら、御朱印帳の可否を尋ねるのも気が進みません・・・
でも、御首題帳があれば大丈夫!
すっと差し出して「御首題をいただけますか?」と訊けば良いだけですから。
「御首題帳」と言っても、中身は御朱印帳と変わりありません。
特別なものを買わなくても、御首題専用の帳面であれば大丈夫ですよ!