ヒルコ(蛭子 : 水蛭子)の神話が面白い! 伝説やご利益、神社も!

【神社の神様】ヒルコ
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蛭子(ひるこ)は日本の神話に登場する神様。

蛭子神(ヒルコの神)や、水蛭子(ヒルコ)と書くこともあります。

この神様、実は手足がありません・・・

 

蛭子(ヒルコ)とは、いったいどんな神様なんでしょうか?

それを知りたいなら、まずは神話を読むのが一番です!

ということで、蛭子の神話や伝説、お祀りしている神社やご利益についてもご紹介します。

蛭子神(ヒルコ)の神話

蛭子(ヒルコ)が登場するのは、イザナギとイザナミ国生みの神話です。

神話の内容はこんな感じ…(古事記より)

 

偉い神様たちから、「国土を整え完成させよ。」と命じられたイザナギとイザナミ。

もらった矛(ほこ)で、なんとなく海をかき回してたら、

偶然にできた 淤能碁呂島(オノコロシマ)に降り立ち、

そこに神殿と超ぶっとい柱(天の御柱:あめのみはしら)を建てました。

 

イザナギとイザナミ 【神社の神様】ヒルコ(蛭子神)

 

これからいよいよ、イザナギとイザナミの国固めが始まるんですが・・・

その方法がびっくりなんです・・・

それは、セッ♡スして日本の国土となる島を生み出すという荒業・・・(*’ω’*)

まさに国を生みだす行為、国生み・・・

 

セッ♡スとは何かを、まだ知らないイザナギとイザナミ。

会話もちょっと変なんです・・・

 

イザナギ「君の体ってどんな感じ?」

イザナミ「私の体には足りない部分があるの。」

イザナギ「俺の体には余分な部分があるよ。」

イザナギ「じゃあ、俺の余分な部分を、君の足りない部分に挿し込んで国を生もうよ。」

イザナミ「いいわね♡」

 

どうすれば子供ができるかってことは知ってたんですね・・・

 

イザナギ「じゃあさ、天の御柱(あめのみはしら)を互いに逆にまわってさ。」

イザナギ「ふたりが出逢ったら、寝室に行ってやろうよ♡」

イザナミ「うん、わかった♡」

イザナギ「君は右まわり。俺は左まわりで!」

 

よ~い、スタート!

ふたりは巨大な柱の周りを、お互い逆向きに歩き始めました。

そして、ふたりが出逢った時!

 

イザナミ「まあ、なんてイケメン♡」

イザナギ「わあ!すごくいい女!・・・って、女性が先に言うのは良くないよ・・・」

 

昔のことですから、女性が積極的なのは好まれなかったんでしょうかね・・・

実は、このことが後々響くことになるんです・・・

 

結局、ふたりは寝室でやっちゃいました♡

 

イザナギとイザナミ 【神社の神様】ヒルコ(蛭子神)

 

そうして生まれてきた子が ヒルコ(蛭子神)だったんです。

だけど・・・

この神様には、手も足もありません・・・

 

イザナギとイザナミの国生み 水蛭子(ひるこ)

 

ふたりはとっても悲しんで、その子を葦の船に乗せて海に流してしまいました・・・

おしまい

 

これで、ヒルコの神話はおしまいです。

ちなみに、その後イザナギとイザナミは、なぜ手足のない子が生まれたのかが判らず、高天原に戻って相談しました。

その結果、女から先に声をかけたのが良くなかった、ということが判明したんです。

現代なら、差別問題になりそうな逸話ですね・・・

 

ヒルコ(蛭子)の名前の由来は?

ヒルコ(蛭子)という名前がついたのは、一般的に「手も足も骨もない、蛭(ヒル)のような子」だったから、と解釈されています。

ちなみに、日本書紀の神話では、ヒルコはあの天照大御神月読命(つくよみ)須佐之男命(スサノオ)と一緒に生まれています。

日本書紀の神話でも結局捨てられるのですが、その生まれからして重要な神様だったと言っても間違いじゃありません。

ヒルコを「日る子」と解釈して、太陽神とする説があるのですが、それもそのせいかもしれませんね。

 

ヒルコ(蛭子神)は恵比寿さん!?

ヒルコ(蛭子神)が古事記の神話に登場することはもう有りません。

でも、ヒルコにはある伝説が残っているんです。

それが蛭子=恵比寿さん伝説!

そう、あの七福神の恵比寿さんです。

 

えびす様 【神社の神様】ヒルコ(蛭子神)

 

葦の船にのせられ、海に流されたというヒルコ。

摂津の国の西の浦に流れ着き、地元の人々に拾われて「戎(えびす)三郎」という名で育てられたとか・・・

それが、海の神 戎大明神(えびすだいみょうじん)となったんだそう。

 

また、えびす様をお祀りする有名な西宮神社。

この神社の主祭神は蛭児大神(ヒルコ)なんですが、この神社に伝わる伝説でも、ヒルコ=えびす様 と紹介されています。

西宮神社の伝説はこちらで読めます。

 

つまり、

蛭子(ヒルコ)= 蛭子(エビス)=えびす様

ってことですね。

 

一方で、えびす様=事代主神(ことしろぬし)として信仰する神社も、実はとっても多いんですけどね。




ヒルコ(蛭子神)の神格、ご利益

ヒルコ(蛭子神)の神格

  • 海の神
  • 漁業の神
  • 商業の神
  • 農業の神
  • 市場の神

 

ヒルコ(蛭子神)のご利益(神徳)

  • 豊漁守護
  • 海上安全
  • 商売繁盛
  • 市場の守護神
  • 産業の守護神

 

ヒルコ(蛭子神)をお祀りする主な神社

  • 西宮神社(兵庫県西宮市)
  • 和田神社(神戸市兵庫区)
  • 柳原蛭子神社(神戸市兵庫区)
  • 須部神社(福井県三方上中郡)
  • 蛭子神社(神奈川県鎌倉市)
  • 西宮神社(栃木県足利市)

 

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