淤能碁呂島(おのころしま)に降り立った伊邪那岐神(イザナギ)と伊邪那美神(イザナミ)。
天の柱も宮殿も立てて、いよいよ国生みに挑みます!
ただ、その方法にびっくり!
イザナギとイザナミの日本史上初のセッ●ス
イザナギ「ねえ、君の体ってどうなってる?」
突然イザナミにこう訊いたイザナギ。
体の造りになにか思うところでもあったのでしょうか・・・
イザナミ「私の体は成長したけど、足りない部分がひとつあるの。」
イザナギ「ほんと? 僕の体も成長したけど、余ってる部分がひとつあるよ。」
イザナギ「じゃあさ、僕の余ってる部分をさ、君の足りない部分に刺して塞いで、国を生もうと思うんだけど、どうかな~?」
イザナミ「それはいいわね♡」
つまりセッ●スですね~(*’ω’*)
たぶん、日本史上初の試みです。
それにしても、超まわりくどい表現してますねえ~
このふたり、本当に分かってないんでしょうか・・・?
イザナギ「それでさ、天の御柱(あめのみはしら)の周りを逆にまわってさ。」
イザナギ「出逢ったら寝室でエッチしようよ♡」
イザナミ「ええ、いいわよ♡」
イザナギ「君は右まわりね。僕は左まわり!」
というわけで、
位置について、よ~いどん!
ふたりは巨大な天の御柱の周りを、お互い逆向きに歩き始めました。
そして、ふたりが出逢った時です!
イザナミ「まあ、なんて素敵な男♡」
イザナギ「おお! なんていい女!・・・って、女性が先に言うのは良くないよ・・・」
昔のことですから、女性が積極的なのは好まれなかったんでしょうかね・・・
実は、このことが後々響くことになるんです・・・
初めて生まれてきた子は・・・
それでも、ふたりは約束通り寝室でやっちゃいました♡
そして生まれてきたのが 水蛭子(ヒルコ)。
だけど・・・
この神様には、手も足もありません・・・
ふたりはとっても悲しんで、その子を葦の船に乗せて海に流してしまいました。
水蛭子神(ひるこのかみ)
この神様、手足が不自由だったのか、または手足がなかったのか、古事記には詳しく書かれていません。
ずっと後になって、この神様を恵比寿様と同一視する考えも出てきました。
「蛯子」の字は「えびす」って読みますからね!
★蛯子神を祀る神社
和田神社(神戸市)
西宮神社(兵庫県西宮市)
そして、次に生まれてきたのが淡島(あわしま)。
これもまた、泡のような不完全な島でした・・・
厳しいようですが、どちらも子の数には入れられませんでした・・・
「国生み」に失敗した原因は・・・?
イザナギとイザナミは、なぜ国生みを失敗したのかについて話し合います。
イザナギ「いま生んだ子は良くない・・・」
イザナミ「なにが良くなかったのかしら・・・?」
イザナギ「う~ん・・・。天津神のところに行って報告しよう。」
ふたりはすぐに高天の原に上り、天津神に指示を請います。
天津神「じゃあ、太占(ふとまに)で占ってみようかの。」
太占(ふとまに)
鹿の肩の骨を焼いて、骨に入ったヒビの状態で吉凶を占う古代の占術
占いが始まりました。
ちりちりちり・・・
ぴきっ!!
天津神「こ、これは・・・!」
イザナギとイザナミ「なに、なに!?」
天津神「出会いの儀式のとき、女から先に声をかけたな。」
イザナミ「そうですけど・・・」
天津神「それが良くなかったのじゃ。もう一回やり直しじゃ!」
というわけで、イザナギとイザナミは、天の御柱での出会いの儀式からやり直すことになりました。
さてさて、次は上手くいくのでしょうか・・・!?
つづく