神武東征① 神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ)、東へ!

【神社の神様の神話】神武東征①
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前回で古事記の上巻も終わりました。

ハチャメチャな神様が多くて

けっこう面白かったでしょ!?

 

さて、ここからは中巻に入ります。

中巻、下巻は歴代天皇のお話なのですが

個人的には、あまり面白いとは言えません・・・

なので、ここからは私が面白いと思った天皇について

お話していきますね。

まずは、神武天皇のお話です!

前の話:山幸彦⑤ 豊玉毘売(トヨタマビメ)の出産

カムヤマトイワレビコとイツセ

ここは、日向(ひむか:九州の南)の高千穂の宮殿。

カムヤマトイワレビコ(神倭伊波礼毘古命)は、兄のイツセ(五瀬命)と話し合っていました。

 

カムヤマト「やっぱ、ここって端っこすぎるよね・・・」

イツセ「そうだね~、ここじゃあ天下統一も難しいよね。」

カムヤマト「どの辺の土地なら、地上界を平和に統治できるかな・・・」

カムヤマト「…うん、やっぱり東へ行こう!」

 

こうして、カムヤマトイワレビコと兄のイツセは、東へ向かうことになりました。

なったのですが・・・

そのスピードはかな~り遅かった・・・

 

カムヤマトイワレビコ、東へ

いよいよ、カムヤマトイワレビコとイツセの船出です。

ふたりがまず向かったのは筑紫(九州北部)。

豊国(とよのくに)の宇沙(うさ:大分県宇佐市)に着きました。

 

【神社の神様の神話】神武東征①

 

すると、出迎えてくれる者たちがいます。

宇沙都比古(ウサツヒコ)と宇沙都比売(ウサツヒメ)です。

ふたりは、足一騰宮(アシヒトツアガリノミヤ)を建て、

大御饗(おおみあえ=食事)を献上したのです。

 

そして次は、筑紫の岡田宮(おかだのみや:福岡県北九州市)に移動し、

ここに1年間滞在しました。

 

その後、阿岐国(あきのくに:広島県)の多祁理宮(たけりのみや)に7年も滞在し

さらに、吉備(きび:岡山県)の高島宮(たかしまのみや)には8年も滞在していました。

 

これらの記述はどうも、「その土地の豪族が、カムヤマトイワレビコたちに従属した。」と言いたいようです。

つまり、ほかの勢力をどんどん平定して、国に組み入れていったってことですね。

 

国津神の水先案内人

さて、カムヤマトイワレビコたちは、8年も住んでた高島宮をよやく出立して、さらに東へ進み始めました。

そして、明石海峡あたりに差しかかった時です。

前方になんか変なのがいます・・・

どうも人のようです。

その人は、カメの背に乗って釣りをしていました。

 

【神社の神様の神話】神武東征① 亀の釣り人

 

カムヤマトイワレビコは、こう尋ねました。

 

カムヤマト「ねえ、あんた誰?」

???「わたしは国津神です。」

 

あれ? 人じゃなくて、土着の神様だったんですね・・・

まあ、日本の神話はもともと、神様と人の区別が曖昧ですからね。

 

カムヤマト「ふ~ん…、お前って海の道に詳しい?」

国津神「詳しいですとも!」

カムヤマト「じゃあさ、俺に仕えない?」

国津神「喜んで!」

 

カムヤマトイワレビコは、船から棹(さお)を伸ばして国津神を船に引き上げ、

彼に 槁根津日子(サオネツヒコ)という名を授けました。

サオネツヒコは、倭国造(やまとのくにのみやつこ)などの祖神です。

 

さて、頼りになる水先案内人を得て、カムヤマトイワレビコとイツセはさらに東へ進みます。

しかし・・・

そこには強敵が待ち受けていたのです・・・

これから、カムヤマトイワレビコたちの戦いが始まります!

つづく

次の話:神武東征② 神倭伊波礼毘古命と登美毘古(トミビコ)の戦争

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