神棚をお祀りする際には、けっこういろんな決まり事があります。
神棚を設置する場所や方角、お札の神棚への入れ方、お供えなど、けっこう細々と…
今の住宅事情では、神棚をルール通りに設置するのはちょっと難しいこともあります。
それでも、できるだけ正しい祀り方をすれば、神様から頂けるご利益も大きくなりますよ!
「良い祀り方」をして、大きなご利益をいただきましょう!
神棚を設置する時の基本
神棚の祀り方について、その基本事項について説明します。
- 神棚は大人の目線より高く
- 神棚の向く方角は南か東へ
- 神棚は人の集まる場所へ
- 設置場所は出入り口や廊下を避ける
- 上の階がある場合の対策
以下、詳しく説明していきますね!
神棚は大人の目線より高く
神棚の祀り方の第1は高さです。
神棚は、大人が立った時の目線よりも高い位置に設置しましょう。低い位置に祀って神様を見下してはいけません。
と言っても、あまりに高い位置に設置してしまうと、毎日のお供えやお手入れがけっこう大変です。手を伸ばしたら届くくらいの、お手入れしやすい高さで大丈夫ですよ。
神棚は南か東の方角に向ける
神棚の祀り方の第1は方角です。神棚は南か東の方角を向くように設置します。
実際、たいていの神社は、本殿か鳥居が南か東を向いていますよ。それと同じですね。
南向きや東向きにする理由は諸説あるのですが、そのひとつは太陽に関係しています。
南は太陽がもっとも輝くところ(南中)、東は太陽が昇るところです。
これは、神道の最高神が天照大神(太陽神)であるからとか、神がやってくる方向だとか、風水の影響だとも言われています。
他にも、「天子南面す」という言葉もありますが、ここでは割愛します。
神棚は人があつまる場所に
神棚の祀り方の第2は人の集まる場所です。神棚をあまり使用しない部屋にひっそり祀るのはNG!
人が集まる場所を選びましょう。
自宅であれば、リビングなど家族が集まる場所に。
会社などであれば、実際に仕事をしているオフィスなどに祀るのがお勧めです。
出入り口の上は避ける
神棚の祀り方の第3は人の出入り。神棚を出入り口の上などに祀るのは避けてください。
人の出入りが激しい出入り口の上は、神様の下を頻繁に通ることになるので、神様が落ち着けません。
上の階がある場合の対策
神棚を設置する際に、気をつけないといけないのが上の階の有無。
1階に祀る場合に2階がある、マンションなので上の階がある…
そんな時は、神様の上を人が歩くことがないように、気をつけないといけません。
と言っても、実際のところそこまで配慮するのは難しいことが多いですよね。
そんな時の便利アイテムがこれ↓
貼り紙です!
正方形の白い紙に「雲」「天」「空」などの字を書き、それを天井に貼るんです。
「神棚の上には天があるのみ。」そういう意味合いになります。
とっても日本人らしい解決方法ですね。
神棚でのお札の祀り方
次に、神棚へのお札の祀り方についてです。
御神札(お札)は、好きなものをひと柱だけ祀るのではなく、次のように祀るという約束事があります。
- 天照大神(最高神)
- あなたの氏神様
- あなたが好きな神(崇敬神)
先ずは最高神の天照大神(神宮大麻:じんぐうたいま)。
次にあなたの住む地域の氏神様
そして自分の好きな神様(崇敬神)です。崇敬神については、御神札(お札)が複数あっても大丈夫です。
神棚が、扉がひとつだけの一社造りの場合
お札を手前から天照皇大神、氏神、崇敬神社の順に重ねてお祀りしてください。
扉が3つある三社造りの場合
中央に天照皇大神、右側に氏神、左側に崇敬神をお祀りします。
神棚へのお供え方法
神棚を祀ることができたら、次はお供えをしましょう。
お供えは、神様をおもてなしするお食事です。
と言っても、作った料理を毎日お供えする必要はありません。仏壇とは違います。
神棚のお供えものは、米、塩、水、です。
また、毎月1日や15日には、お酒をお供えします。
向かって左側に水、真ん中に米、右側に塩を置きます。
お酒をお供えする場合はその両脇か、一番奥(神棚に近い場所)の左右に置きましょう。
できれば、毎日新しくお供えしるのが理想です。朝に新しくお供えし、夕方にお下げします。
「でも、毎日って中々難しい…」
そんな場合は、お水だけは毎日新しくして、塩とお米は榊と一緒に半月ごとに新しくする、という方もいらっしゃいます。
お米
お米は、洗米か生米をお供えします。
お下がりのお米は、いつものご飯に混ぜて炊いて頂きましょう。
毎日の交換が難しい場合は、傷みにくい生米にすると良いそうです。
塩
神棚にお供えする塩は、精製塩ではいけません。海水から作られた天然塩をお供えしてください。
可能なら毎日交換するようにしてくださいね。お下がりの塩は、料理に使ったり、玄関などのお清めに使うと良いですよ。
水
神棚の水は傷みやすいため、これも毎日交換するのが望ましいです。
お供えした水は、花などにあげるようにしましょう。
お酒
毎月1日と15日は、月次祭(つきなみさい)と呼ばれており、この日にお酒などをお供えしましょう。
榊(さかき)
お供えの他に、神棚に必須なのが榊です。
榊は、1日、15日の月次祭(つきなみさい)の日に、新しいものに交換しましょう。
特に夏場は傷みやすいので、水を毎日変えてあげたほうが良いです。
交換した榊は可燃ゴミとして処分しても大丈夫です。私はいつも土に戻しています。
頂きものも一旦神様にお供えしよう
お菓子などの頂きものは、一度神棚にお供えしてからいただくと良いですよ。
これは決まりではありません。でも、そのようにすることで、大きな御利益を頂ける気がしますね。
私の家はみんな日本酒好きなので、よく美味い酒が手に入ります。
そんな時は先に神様にお供えしていますよ(^-^)
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