木花咲耶姫② 「 本当に俺の子なの?」と疑う邇邇芸命(ニニギ)

【神社の神様の神話】木花咲耶姫と赤子AC
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前回、岬で出逢った木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)に一目惚れし、

いきなり求婚してしまった邇邇芸命(ニニギ)

高天原の御曹司ということもあって、その望みは叶うのですが、

超ブサイクな姉まで付いてきてしまい・・・

追い返したら、限りある命になってしまいました・・・

 

そんなニニギ、今回は子供の認知で騒動を引き起こします。

前の話:木花佐久夜毘売① ニニギのひとめ惚れ

「ほんとに俺の子?」 ニニギの疑惑

ある日のこと、木花咲耶姫がニニギのところに来てこう言いました。

 

サクヤ「わたし、妊娠したの・・・♡」

ニニギ「ふ~ん…って、え~~っ!?

サクヤ「もちろん、あなたの子よ♡」

ニニギ「ちょ、ちょっと待って!まだ 一回しかやってないのに!?」

 

なんか雲行きが怪しくなってきました・・・

 

ニニギ「それ、ほんとに俺の子!?」 

サクヤ「ピクっ・・・・・・」

 

あ~・・・

言っちゃいました・・・

 

ニニギ「どっかの国津神の子じゃないの!?」

サクヤ(怒・・・・・・)

 

最悪・・・

 

サクヤ「私が不倫してるって言いたいの!?」

ニニギ「いや、だってさ、一回やっただけだよ!? それで妊娠したの?」

サクヤ「・・・・・・」

ニニギ「いやいや、それはないでしょう~」

 

今も昔も神話の時代すらも、男って変わらないですね・・・

ニニギのダメ男っぷりに、静かにぶち切れた木花咲耶姫。

 

【神社の神様の神話】木花咲耶姫よニニギ

 

目がすわっています・・・

 

サクヤ「この子が国津神の子なら、無事には生まれないでしょう。」

サクヤ「あなたの子なら、無事に生まれるでしょう。」

 

そう宣言した木花咲耶姫。

これって、誓約(うけい)ですよね!

 

誓約(うけい)とは、あらかじめ決めた通りの結果が出るかどうかで、吉凶を判断する占いのこと。

神様同士が、ものごとの白黒をつける手段として、誓約のシーンが時々出てきます。

 

さて、木花咲耶姫はそう言うと、すぐに戸のない御殿を建て、その中に入りました。

そして、土で入り口を塗り固めてしまいます。

 

さらに・・・

モクモクモク・・・

なんと、御殿から火の手が上がり始めました!

 

【神社の神様の神話】木花咲耶姫と火事

 

いよいよ産むってときに、自分で火をつけちゃったのです!

 

ニニギ「おいおいお~い!!」

 

御殿は大きな炎に包まれていきます・・・

これはヤバいか!?

 

その時です!

おぎゃあ!おぎゃあ!

赤子の声が聞こえてきます!

木花咲耶姫は、炎の中で三柱の子を産んだのでした。

その子らの名は・・・

 

火照命
(ホデリノミコト

 

火須勢理命
(ホスセリノミコト

 

火遠理命(ホオリノミコト)

ホオリノミコトの別名:
天津日高日子穂穂手見命
(アマツヒコヒコホホデミノミコト)

 

こうして木花咲耶姫は、子供たちがニニギの子であることを証明()したのでした。

女ってすごいですね!!

つづく

次の話:山幸彦と海幸彦① 釣針を失くしたホオリ(火遠理命)

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