国之常立神(くにのとこたち)の神話・ご利益・神社

【神社の神様】国之常立神(くにのとこたちのかみ)
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日本の神様 国之常立神(くにのとこたちのかみ)。

あまり聞きなれない神様ですが

とっても重要な神様のようです。

国之常立神とはいったいどんな神様なのか?

神話を中心にしてお話します!

国之常立神の神話

まずは、国之常立神の神話からご紹介しますね。

登場するのは天地創生のころ。

神話はこんな感じ…(古事記より)

最初、この宇宙は形さえ定まらず、混とんとしていました。

その宇宙に天地のようなものが現れ始めたとき・・・

高天原に最初の神が成りました。

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)です。

そしてすぐに姿を隠してしまいました。

 

そして、次に成った神様が 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)。

その次に成ったのが 神産巣日神(かむむすびのかみ)。

どちらも現れたと思ったら、すぐに姿を隠してしまいました。

 

【神社の神様】高御産巣日神(たかみむすびのかみ)

 

このころの大地はまだ固まっておらず、水に浮く油のよう・・・

宇宙を海のクラゲのように漂っていました。

 

そこに、まるで葦(アシ)の芽のように勢いよく成長するものから生まれた神がありました。

それが宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)。

そして次に生まれたのが、天之常立神(あめのとこたちのかみ)です。

 

この二柱の神様は、性別がなくひとりで生まれてきた独神で、

すぐに姿を隠してしまいました。

 

そして次に生まれてきたのが 国之常立神(くにとこたちのかみ)。

この神様も性別がなく、一人で生まれてきた独神。

すぐに姿を隠してしまいました。

 

おしまい

はい、おしまいです。

国之常立神は、これ以降古事記に登場することはありません。

ちなみに日本書紀では、宇宙に最初に現れた神とされています。

 

天地創生の神話を詳しく読みたいならこちら!

日本の神様の神話 天地創生
【天地創生】世界の始まりに現れた17柱の神様天地の創生時に現れた17柱の神様。ここから日本の神話が始まります!...

 

国之常立神ってどんな神様?

国之常立神(くにのとこたちのかみ)は、大地(地上)を象徴する神様。

この神様の名前の「国」は、天に対する地の意味を持ち、先に生まれた 天之常立神(あめのとこたち)と対をなしています。

参考:天之常立神(あめのとこたちのかみ)の神話・ご利益・神社

 

国之常立神の名前の意味

国之常立神の名前の意味は・・・

国之(くにの):大地の、地上の

常(とこ):永久に、恒久に

立(たち):物事がはっきり現れる、物事が立派に成り立つ。

 

つまり、国之常立神には、

大地(地上)が恒久に成り立ったことを象徴する神

という意味があるんです。

 

国之常立神(くにのとこたちのかみ)

 

神話を書いた人は、天之常立神(あめのとこたち)と国之常立神を対にして、

いまだ混沌としていた宇宙に、天と大地が成り立った。」と言いたかったんでしょうね。




国之常立神は神世七代の一柱

国之常立神を初代として、これから七代にわたって生まれてくる12柱の神様を、神世七代(かみよのななよ)と呼びます。

ちょっと紹介したい神様がいるので、一覧表を出しますね。

 

初代国之常立神(くにのとこたちのかみ)
二代豊雲野神(とよくもののかみ)
三代宇比地邇神(うひじにのかみ)
須比智邇神(すひちにのかみ)
四代角杙神(つのぐいのかみ)
活杙神  (いくぐいのかみ)
五代意富斗能地神(おおとのじのかみ)
大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
六代於母陀流神(おもだるのかみ)
阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
七代伊邪那岐神(いざなぎのかみ)
伊邪那美神(いざなみのかみ)

 

ほら!

最後の七代目に生まれてきた神様!

あの有名な伊邪那岐神(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)です。

この二柱が生まれたことにより、神話は新たな時代へと進んでいくことになります。

 

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とても重視される国之常立神

国之常立神をとっても重要視している人たちもいます。

たとえば・・・

伊勢神道では、伊勢神宮外宮の御祭神 豊受大神を、天之御中主神、国常立尊と同一視して宇宙の根源神としています。

 

大本教(おおもときょう)では、国之常立神を「艮の金神(うしとらのこんじん))」として、とっても重要な神様としています。

 

知る人ぞ知る預言書 日月神示(ひつきしんじ)は、国之常立神から示されたものとされています。

 

そもそも、日本書紀では天地開闢のとき最初に現れた神様とされているんです。

この事だけでも、国之常立神がとても重要な神様だってことが解りますよね。

 

国之常立神の神格・ご利益

国之常立神の別称

  • 国常立尊(くにのとこたちのみこと)
  • 国底立尊(くにのそこたちのみこと)

 

国之常立神の神格

  • 国土形成の根源神
  • 大地(国土)の守護神

天地開闢の根源神とされることもあります。

 

国之常立神のご利益(ご神徳)

  • 国土安泰
  • 開運招福
  • 立身出世
  • 悪霊退散
  • 厄除け
  • 商売繫盛

 

国之常立神に関わりある神様

天之常立神(あめのとこたちのかみ)

 

国之常立神をお祀りする主な神社

  • 若桜神社(鳥取県八頭郡若桜町)
  • 小村神社(高知県高岡郡日高村)
  • 城南宮(京都府京都市伏見区)
  • 山津照神社(滋賀県米原市)
  • 熊野速玉大社(和歌山県新宮市)
  • 玉置神社(奈良県吉野郡)
  • 王滝御嶽神社(長野県木曽郡)
  • 聖神社 (埼玉県秩父市)
  • 日枝神社(東京都千代田区)
  • 大島神社(東京都目黒区)
  • 二宮神社(東京都あきる野市)
  • 蘇羽鷹神社(千葉県松戸市)など

 

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