こんにちは、ちゃりんです。
今回ご紹介する日本の神話は、国譲り(くにゆずり)の章です。
古事記の神話を元にして、面白おかしくご紹介します!
ちなみに国譲りの神話は、大国主の国作りの神話に続くお話です。
国作りの神話をまだ読んでいないなら、こっちを先に読んだ方が良いかも・・・
繁栄する地上界を妬むアマテラス
地上界 葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)は、盟主大国主大神(オオクニヌシ)の努力のおかげでとっても繁栄しています。
でも・・・
それを良く思わない者がいました・・・
天界の盟主天照大御神(アマテラス)です。
ある日のことです。
アマテラスは天界から地上界を見ていました。
アマテラス「ムキー! 地上界はもともと両親のイザナギとイザナミが作ったものなのに~!!」
アマテラス「そうよ!地上界は私の息子オシホミミが治めるべきなのよ!」
この時アマテラスは、地上界をこう呼びました。
豊葦原之千秋長五百秋之水穂国
(とよあしはらの ちあきながいほあきの みずほのくに)
⇒ 豊かに葦原が茂る、幾千年もみずみずしい稲穂がなる国
天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)の派遣
アマテラスの命を受けた長男の天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)。
地上界を譲り受けるために、さっそく地上界へ向かいました。
でも・・・
オシホミミはちょっとアレな神様だったんです・・・
天界と地上界の境にある天浮橋(あめのうきはし)まで来た時です。
地上界を見ると、なんか恐ろしく物騒な国津神(くにつかみ)がいっぱい・・・
オシホミミ「なんだよ… 怖いよ地上界…」
怖気ついたのか、そこから引き返して来てしまいましたとさ・・・
使者 天穂日命(アメノホヒ)
オシホミミの報告を聞いたアマテラスと、天界の重鎮 高御産巣日神(タカミムスビ)。
これはどうしたものかと、八百万(やおよろず)の神々を集めて会議を開きます。
1番頼りになるのは、知恵の神 思金神(オモイカネ)です。
アマテラス「地上界を息子に統治させようとしたんだけどさ~。」
アマテラス「なんか怖い国津神だらけなんだって・・・」
アマテラス「誰を使者にすればいいかなあ・・・・?」
オモイカネと神様たちは、相談してこう言いました。
オモイカネ「天穂日命(アメノホヒ)を遣わすべきですじゃ!」
アメノホヒはアマテラスの次男坊。
アマテラスからの命を受けたアメノホヒは、颯爽と地上界へ向けて降りていきました。
でも・・・
それから3年・・・
まったく音信不通・・・
なんとアメノホヒは、オオクニヌシの偉大さに惚れ込んでしまい、地上界で仲良く暮らしていたのでした・・・
アマテラスの子どもたちって・・・(-_-;)
そして、次の使者が送られることになります。
つづく
次のお話:神社の神様 国譲り神話② 新たな使者 天若日子(アメワカヒコ)の野望