国譲り神話③ 最後の使者タケミカヅチ登場!

神社の神様 国譲り神話 建御雷神と天鳥船
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何度地上界に天津神を送りこんでも、国譲りは上手くいきません。

怖気づいたり、寝返ったり、結婚したり、なんやかんやでもう11年・・・

こうなったらもう、荒っぽくいくしかない!

そして選ばれた、国譲りの新たな使者とは・・・

前回のお話:神社の神様 国譲り神話② 新たな使者 天若日子(アメワカヒコ)の野望

国譲りの次の使者は誰!?

なんど使者を送っても上手くいかない国譲り

たぶん、アマテラスさん怒り心頭だろうな~・・・

と思ったら、意外とそうでもありません。

 

神社の神様 国譲り神話 天照大御神

 

またまた思金神(オモイカネ)や八百万の神様たちにこう言います。

 

アマテラス「今度は誰を送ったらいい?」

オモイカネ「こうなったらもう、剣神 天之尾羽張(アメノオハバリ)でいきましょう!」

オモイカネ「それか、息子の建御雷神(タケミカヅチ)ですな!」

 

お~、とうとう武神の名が挙がってしまいました。

これは強硬策ですかね・・・

天之尾羽張あめのおはばり)
イザナギが、息子のヒノカグツチを切り殺した時に使った剣。

 

建御雷神(たけみかづちのかみ)
ヒノカグツチを切った時、剣の根元についた血が飛び散って生まれた神。

鹿島神宮(茨城県)の御祭神として有名です。

 

アマテラス「じゃあ、そのどっちかにしましょ!」

オモイカネ「でも、アメノオハバリのいる場所がなあ・・・」

アマテラス「なによ?」

オモイカネ「あいつ、上流の河をせき止めて道を塞いでるんで、会いに行けんのです・・・。」

オモイカネ「あっ、でも鹿の神の天迦久神(アメノカク) なら行けますぞい!」

 

ということで、伝令は鹿の神アメノカクに決まります。

 

国譲りの新たな使者!武神 建御雷神(タケミカヅチ)

さすが鹿の神アメノカク、道なき道をぴょんぴょんぴょん!

 

神社の神様 国譲り神話

 

あっという間にアメノオハバリのもとに着きました。

アメノカクの伝令を聞いたアメノオハバリは・・・

 

オハバリ「わかりました。お引き受けしましょう。」

オハバリ「ただし、息子のタケミカヅチを行かせるべきでしょう。」

 

神社の神様 国譲り神話 建御雷神

 

こうして武神 建御雷神(タケミカヅチ)は、船の神 天鳥船神(アメノトリフネ)に乗って、地上に降り立つのでした。

さあ、タケミカヅチの活躍はいかに!!

この神話が元となって、鹿島神宮の建御雷神(たけみかづちのかみ)の神使は鹿になったそうですよ。

鹿島神宮では、いまでも境内で鹿が飼われています。

つづく

次の話:神社の神様 国譲り神話④ 大国主とタケミカヅチの駆引き

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