櫛名田比売(クシナダヒメ)の神話が面白い!ご利益や神社も紹介!

【神社の神様】櫛名田比売(くしなだひめ)
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日本の女神様 櫛名田比売(くしなだひめ)。

あまりメジャーではありませんが

怪物に襲われたり、超有名人と結婚したり、

その人生(?)はけっこう波乱万丈です。

そんな櫛名田比売の神話やご利益、お祀りする神社などを紹介します!

櫛名田比売(くしなだひめ)はスサノオと出逢う

古事記の神話によると、櫛名田比売(くしなだひめ)が神話に登場するのはひとつだけ。

須佐之男命(すさのお)八岐大蛇(やまたのおろち)のお話です。

その神話はこんな感じ・・・

 

高天原の姉 天照大御神に挨拶しに行ったはずなのに、騒動を起こして追放された須佐之男命(スサノオ)。

スカトロ料理を食べさせようとした 大気津比売神(オオゲツヒメ)を切り殺した後、出雲の国にやって来ました。

 

ふと川を見ると、上流から箸が流れてきます。

 

【神社の神様の神話]須佐之男命とクシナダヒメ

 

スサノオ「おっ、上流に誰か住んでるな。」

 

スサノオはその誰かを探して、上流へ向かいます。

しばらく歩くと前方に人影が見えました!

やっぱり誰か住んでいたのか!

 

でも様子がおかしい・・・

老夫婦が、若い娘を挟んで泣いていたんです。

 

スサノオ「だれ? お前たち。」

老夫「わしは国津神の大山津見神(オオヤマツミノカミ)の子で、足名椎(アシナヅチ)ですじゃ。」

老夫「妻の名前は手名椎(テナヅチ)、娘の名前は櫛名田比売(クシナダヒメ)ですじゃ。」

 

どうやら、山の神の子孫のようです。

 

スサノオ「ふ~ん。で、なんで泣いてんの?」

アシナヅチ「ワシには8人の娘がおったんじゃが・・・」

アシナヅチ「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に、毎年ひとりずつ食べられていましてのう・・・」

アシナヅチ「もうすぐ、またヤマタノオロチが来る頃なのです。それで泣いていましたんじゃあ・・・」

スサノオ「そいつって、どんな形してる?」

アシナヅチ「それはもう恐ろしい姿で・・・」

 

アシナヅチの話によると、八岐大蛇の目はホオズキのように赤く、ひとつの体に頭と尾が八つもある怪物なんだとか。

 

アシナヅチ「そう、体には蘿(つた)や杉や檜がびっしり生えておりましたなあ・・・」

アシナヅチ「八つの谷と八つの峰に届くほどの長さで、腹を見るといつも血がにじんどりました。」

 

そこで、スサノオが突飛なことを言っちゃいます。

 

【神社の神様の神話]須佐之男命

 

スサノオ「じゃあさ、あんたの娘を俺に差し出せば?」

アシナヅチ(え・・・、何言ってんのこいつ・・・)

アシナヅチ「でもねえ、あなたの名前も知りませんのでなあ・・・」

スサノオ「俺はアマテラスの弟さ! いま天上界から降りてきたところだ。」

アシナヅチ「・・・!!」

 

アシナヅチ、この言葉を聞いてガラッと態度が変わりました。

 

アシナヅチ「ぜひ娘を差し上げましょう!!」

 

はい、スサノオとの出逢いはこんな感じです。

櫛名田比売、いちども喋りません・・・

 

参考:スサノオの活躍② 須佐之男と櫛名田比売(クシナダヒメ)

【神社の神様の神話]須佐之男命と八岐大蛇
スサノオの活躍② 須佐之男と櫛名田比売(クシナダヒメ)【神社の神様の神話]スサノオの活躍 第2話。クシナダヒメのために、八岐大蛇と戦うことになったスサノオ。巨大な怪物を前に、スサノオはどうやって戦うつもりなのか!?...

 

櫛名田比売(くしなだひめ)は、姿を櫛に変えられる

八つの谷と八つの峰に届くほどの、超でかい化け物・・・

そんな八岐大蛇を倒すため、スサノオはある作戦を思いつきます。

 

何度も醸造した超強力な「八塩折(ヤシオリ)の酒」を八岐大蛇に飲ませ、酔いつぶれたところを切り殺そう!

 

なんだか英雄っぽくない作戦ですねえ・・・

八岐大蛇 【神社の神様】櫛名田比売(くしなだひめ)

ちなみに、映画 シン・ゴジラに出てくる「ヤシオリ作戦」の名は、この神話が元になっています。

 

さて、スサノオは櫛名田比売を櫛の姿に変えて自分の髪に挿すと、ヤシオリ作戦に臨みました。

櫛になった櫛名田比売(くしなだひめ)そしてあっけなく大勝利!

 

この部分の神話:スサノオの活躍② 須佐之男と櫛名田比売(クシナダヒメ)

【神社の神様の神話]須佐之男命と八岐大蛇
スサノオの活躍② 須佐之男と櫛名田比売(クシナダヒメ)【神社の神様の神話]スサノオの活躍 第2話。クシナダヒメのために、八岐大蛇と戦うことになったスサノオ。巨大な怪物を前に、スサノオはどうやって戦うつもりなのか!?...

 

櫛名田比売姫(くしなだひめ)はスサノオと結婚する

八岐大蛇を倒したスサノオは、約束通り櫛名田比売姫を嫁にもらいます。

そして、須賀(すが:島根県雲南市)にたどり着き、

この地に、櫛名田比売のために宮殿を建てたのでした。

おしまい・・・

 

この部分の神話:スサノオの活躍③ 須佐之男、日本初の和歌を詠む

【神社の神様の神話】須佐之男命の和歌
スサノオの活躍③ 須佐之男、日本初の和歌を詠む【神社の神様の神話】スサノオの活躍第3話。ヤマタノオロチを倒した須佐之男命は、出雲の地に宮殿を建てて・・・...

 

櫛名田比売姫、結局一度も喋りませんでしたねえ・・・

存在感の薄い超脇役です・・・

まあ、この神話はスサノオが主人公なんだから仕方ありません。




櫛名田比売(くしなだひめ)について

櫛名田比売の神格

  • 豊穣の神
  • 稲田の神
  • 稲の神

 

櫛名田比売姫がなぜ稲の神、豊穣の神なのか?

実は、櫛名田比売の名前にはこんな意味があるんです。

 

(くし)
もともとは、「奇(く)しくも=神妙な」という意味があったようです。

古事記では、櫛に変えられた逸話と関連して、「櫛」の字が使われています。

 

名田(なだ)

稲田(いなだ)のことです。

 

比売(ひめ)

姫、女性のこと。

 

つまり櫛名田比売は、神妙なパワーを持った稲田の女神様って感じですね!

 

ちなみに、櫛名田比売(くしなだひめ)の別称は

 

  • 稲田姫(イナダヒメ)
  • 奇稲田媛(クシイナダヒメ)

 

もろ、稲田の神様ですね。

 

櫛名田比売のご利益(神徳)

  • 五穀豊穣
  • 稲作守護
  • 縁結び
  • 夫婦円満
  • 子宝
  • 安産
  • 開運招福
  • 厄除け など

 

櫛名田比売(くしなだひめ)をお祀りする神社

  • 櫛田宮(佐賀県神埼市)
  • 八重垣神社(島根県松江市)
  • 須賀神社(島根県雲南町)
  • 八坂神社(京都市東山区)
  • 廣峯神社(兵庫県姫路市)
  • 櫛田神社(富山県射水市)
  • 氷川神社(埼玉県さいたま市) など

 

櫛名田比売に関わりある神様

須佐之男命(スサノオ)

 

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