イザナギの禊ぎから生まれた神様たち

神社の神様の神話 イザナギの禊ぎから生まれた神様
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伊邪那美神(イザナミ)の追撃をかわし、なんとか黄泉の国から逃げかえった伊邪那岐神(イザナギ)。

これから、またたくさんの神様たちを生むことになるのですが・・・

前の話:黄泉の国② イザナギとイザナミの永遠の別離

イザナギの禊ぎで成った神様たち

黄泉の国から無事に帰ってきたイザナギ。

自分の汚れ切った姿に驚きました。

 

イザナギ「僕はなんて汚らわしい国に行っていたんだろう・・・」

イザナギ「これは禊(みそぎ)をしなくっちゃ。」

 

そして、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原(アワギハラ)に出かけ、禊ぎをしました。

 

神社の神様の神話 イザナギの禊ぎ

ちなみに、ここが何処なのかよく分かってません。

 

これから、またまた神様がたくさん生まれます。

ほんとにたくさん生まれるので、解りやすくまとめちゃいますね。

 

投げ捨てたものから成った12柱の神様たち

イザナギは身に着けているものを、次々に脱いで投げ捨てていきました。

その投げ捨てたものから、神様が次々に生まれていきます。

 

陸路の神様(六柱)

杖から成った神様

衝立船戸神
(ツキタツフナトノカミ)
悪霊を払ってくれる神様

帯から成った神様

道之長乳歯神
(ミチノナガシハノカミ)
長い道のりを追ってくる邪霊を防ぐ神様

袋から成った神様

時量師神
(トキハカラシノカミ)
時間を司る神様

衣から成った神様

和豆良比能宇斯能神
(ワズライノウシノカミ)
服がまとわりつく「煩わしい」感じが名前の由来

フンドシから成った神様

道俣神(チマタノカミ)
分かれ道の神様

冠から成った神様

飽咋之宇斯能神
(アキグイノウシノカミ)
穢れを喰らう神様

 

海路の神様(六柱)

左手の手纏(たまき)から成った神様
※手纏 = 腕飾り

奥疎神
(オキザカルノカミ)
沖の神様

奥津那芸佐毘古神
(オキツナギサビコノカミ)
沖の渚の神様

奥津甲斐弁羅神
(オキツカイベラノカミ)
沖と浜辺の神様

右手の手纏から成った神様

辺疎神
(ヘザカルノカミ)
浜辺の神様

辺津那芸佐毘古神
(ヘツナギサビコノカミ)
浜辺の渚の神様

辺津甲斐弁羅神
(ヘツカイベラノカミ)
沖と浜辺の間の神様

 

体を洗った時に成った神様

神社の神様の神話 イザナギの禊ぎ

さて、裸になったイザナギは川を見渡します。

イザナギ「上流は流れが速いし、下流は遅い・・・。」

そう言うと、川の中流あたりに入りました。

 

禊ぎを始めた時に成った神様

禊ぎを始めた時に成った神様は・・・

八十禍津日神
(ヤソマガツヒノカミ)
たくさんの禍を起こす神様

大禍津日神
(オオマガツヒノカミ)
大きな禍を起こす神様

この二柱は、黄泉の国に行った時に、イザナギについた穢れから成った神様です。

 

そして、その禍を直そうとして成った神様が三柱。

神直毘神
(カムナオビノカミ)
凶事を吉事に変えてくれる神様

大直毘神
(オオナオビノカミ)
凶事を吉事に変えてくれる神様

伊豆能売
(イズノメ)
祓い清める女神様

 

水の底で身体をすすいだ時に成った神様

底津綿津見神
(ソコツワタツミノカミ)

底箇之男命
(ソコツツノオノミコト)

 

水の中ほどで体をすすいだ時に成った神様

中津綿津見神
(ナカツワタツミノカミ)

中箇之男命
(ナカツツノオノミコト)

 

水面で体をすすいだ時に成った神様

上津綿津見神
(ウエツワタツミノカミ)

上箇之男命
(ウエツツノオノミコト)

 

ちなみに、3柱の綿津見神は、筑紫の国の豪族 安曇連(あずみのむらじ)の祖先神です。

つまり安曇連は、その綿津見神の子の 宇津志日金拆命(ウツシヒカガナサク)の子孫なんです。

◆◆氏は●●神の子孫

これから、こんな表記がけっこう出現します。

古事記を書いた目的は、大和朝廷の正統性と品格を高めるためだったと言われていますからね・・・

 

住吉神社の大神もここで生まれている

さっき出てきた神様のうち、底箇之男命・中箇之男命・上箇之男命の三柱は、住吉神社の大神様です。

 

神社の神様の神話 住吉大社住吉大社(大阪市)

 

 

古事記では「墨江の三前の大神(すみのえの みまえの おおかみ)」と呼ばれています。

 

最後に生まれた三貴子(みはしらのうずのみこ)

そしてイザナギが最後に顔を洗ったとき、とっても重要な神様たちが生まれます!

 

左目を洗った時、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が成りました!

神社の神様の神話 天照大御神

右目を洗った時、月読命(ツクヨミノミコト)が生まれました!

鼻を洗った時、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)が生まれました!

神社の神様の神話 須佐之男命(スサノオ)

 

そう、あのアマテラス、ツクヨミ、スサノオが生まれたんです!

ツクヨミはあんまり知られてないかな・・・

古事記にはほとんど登場しませんからね。

 

このアマテラスとスサノオの登場によって、神話は大きく動いていきます。

いままで神様の名前の羅列ばかりで、面白くないなと思ってたあなた。

だいじょうぶです!

これから本当に面白くなっていきますよ!

つづく

次の話:天照とスサノオ① 泣いてばかりいるスサノオ

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