天照と須佐之男① 泣いてばかりいるスサノオ

神社の神様の神話 アマテラスとスサノオ
◆アフィリエイト広告を利用しています◆

イザナミとひと悶着起こし、黄泉の国から命からがら逃げ帰ってきたイザナギ。

汚れた体を清めようと川で禊ぎをすると、神様がたくさん生まれました。

そして最後に生まれたのが 三貴子(みはしらのうずこ)。

 

天照大御神
(アマテラス)

月夜見命
(ツクヨミ)

建速須佐之男命
(タケハヤスサノオ)

 

これから物語は、そのうちのアマテラスとスサノオを中心に進んでいきます。

前の話:イザナギの禊ぎから生まれた神様たち

世界の分割統治

三貴子(みはしらのうずこ)の誕生を、イザナギはとっても喜びました。

 

イザナギ「たっくさん神を生んできたけど、神生みの最後に貴い神が三柱も生まれた!」

 

イザナギはアマテラスに首飾りを授けてこう言いました。

イザナギ「アマテラス、お前は高天原を治めなさい。」

 

神社の神様の神話 アマテラスとスサノオ

 

続けてツクヨミとスサノオに、

イザナギ「ツクヨミは 夜の食国(よるのおすくに)を治めなさい。」

イザナギ「スサノオは海原を治めなさい。」

 

夜の食国(よるのおすくに)とは、夜の世界ってことで良いと思います。

ツクヨミは月を司る神様ですから。

ちなみに、ツクヨミが古事記に登場するのはこれで最後です。

 

泣いてばかりいるスサノオ

イザナギの命令通り、アマテラスとツクヨミはそれぞれの世界を治めていました。

でも・・・

スサオノだけは命令を守らず、ずっと泣き喚いていたのです。

 

神社の神様の神話 アマテラスとスサノオ

アゴひげが伸びて胸に届いても、まだ泣いています。

あまりに激しく泣くので、緑の山々は枯れ果て、海も川も干上がってしまいました・・・

さらに、世界には邪神の声がうるさい夏のハエのように満ち、あらゆる禍(わざわい)が起こりました。

 

困ったイザナギ、スサノオに問いかけました。

 

イザナギ「おまえ、なんでそんなに泣いてんの?」

スサノオ「死んだイザナミ母ちゃんがいる 根堅洲国(ねのかたすくに)へ行きたいんだよ~」

根堅洲国(ねのかたすくに)

死者の国。黄泉の国の別名とも、違う世界だとも言われています。

 

イザナギは少し前に、死者の国にいるイザナミのもとから逃げかえって来たばかり。

しかもイザナミとは事実上の離婚をしています・・・

だからイザナギは激怒しました!

 

イザナギ「そんなん言うなら、お前なんか出てけ~!!」

 

こうしてスサノオは追放されしまったのでした。

ちなみに、イザナギが古事記に登場するのはこれで最後です・・・

 

追放されたスサノオはどうなってしまうのか?

これから、スサノオの破天荒な行動が始まります!

つづく

次の話:天照と須佐之男② アマテラスとスサオノの誓約

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です