妻をどんどん娶（めと）り、じゃんじゃん子どもをつくった大国主大神（オオクニヌシ）。
国政の方も頑張らないといけないのですが・・・
実は、強力なパートナーが現れるんです！
前回のお話：神社の神様 大国主の国作り⑨ 大国主の女性遍歴と子どもたち
スクナヒコナとの出会い
大国主が海にやってきた時のこと。
沖の方から、なんか小さなものがやって来ました・・・
大国主「なんだあれ？ 小さいなあ・・・」
良～く見てみると、ガガイモで造った小さな船です。
ガガイモってこれです。
船の上には、蛾（が）の皮で作った服を着た、これまた小さな神様が乗っています。
大国主「あんた誰？」
小さな神「・・・」
大国主「・・・」
小さな神はなんにも答えません・・・
その時、一匹のヒキガエルがこう言いました。
カエル「かかしの久延毘古（クエビコ）が知ってるケロ！」
クエビコは田んぼの案山子（カカシ）で田の神様。
カカシだから動けないけど、実はかなりの物知りなんです。
知恵の神・知識の神とも言われています。
大国主はクエビコに訊いてみました。
カカシ「それは、神産巣日神（カムムスビノカミ）の子で、少名比古那神（スクナビコナノカミ）ですな。」
カムムスビと言えば、日本神話ではこの世に３番目に生まれてきた神様。
天界 高天原（タカマノハラ）の重鎮。
そして、大国主が八十神（ヤソガミ）兄さんたちに殺された時、生き返らせてくれた神様です。
参照：神社の神様 大国主の国作り② 八十神の陰謀…生き抜けオオナムチ！
タカミムスビの子、スクナビコナ
大国主は、スクナビコナのことをカムムスビに報告してみました・・・
すると・・・
カムムスビ「お～！そりゃあ私の子だあ！」
カムムスビ「いつだったか、指の間からこぼれ落ちちゃったんだよねえ～。」
カムムスビ「大国主さあ、スクナビコナと兄弟になってさ、いっしょに国を作り固めなさいよ。」
という訳で、大国主とスクナビコナは、一緒に国作りに励むことになったのでした。
つづく
次のお話：神社の神様 大国主の国作り⑪ 大国主とスクナビコナの国作り
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大国主の神話
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★神社の神様 大国主の国作り⑨ 大国主の「女性遍歴」と子どもたち
★神社の神様 大国主の国作り⑪ 大国主とスクナビコナの国作り
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大国主を祀る神社
★白子神社（千葉県）大国主大神＝玄武大帝として祀る神気が満ちた場所
