スサノオの活躍③ 須佐之男、日本初の和歌を詠む

【神社の神様の神話】須佐之男命の和歌
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前回、櫛名田比売(クシナダヒメ)を守るために、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)と闘った須佐之男命(スサノオ)

相手は巨大で恐ろしい化け物でしたが、巧妙な(?)作戦によって見事勝利したのでした。

そして、あの乱暴者が一躍英雄になったのです!

2度も追放されて、一人淋しくさすらったスサノオでしたが、

ここにやっと安住の地を見つけるのでしょうか?

前の話:スサノオの活躍② 須佐之男と櫛名田比売(クシナダヒメ)

スサノオの結婚と和歌

闘いを見事な完全勝利で終えたスサノオ、約束通り櫛名田比売(くしなだひめ)をもらい受けました。

そして、ふたりの宮殿を建てるための場所を探して回ります。

 

スサノオが須賀(すが)にたどり着いた時のことです。

 

スサノオ「ここに来たら、なんだか俺の心はすがすがしいよ!」

 

須賀をとても気に入ったのでしょう。

スサノオはこの地に宮殿を造りました。

 

ここの地名が須賀というのは、スサノオが「すがすがしい!」と言ったからなんだそうですよ。

なんだか単純ですね(^_^)

須賀:今の島根県雲南市大東町須賀のこと

 

スサノオ、和歌を詠む

スサノオが須賀に初めて宮殿を造った時のことでした。

ふと空を見上げると、雲がいくえにも重なって立ち上っています。

 

【神社の神様の神話】須佐之男命と八雲

 

スサノオ「お~、よい雲だあ・・・」

スサノオ「お・・・、なんかインスピレーションが・・・!」

 

そして、スサノオが詠んだ歌がこれ。

 

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を

やくもたつ いづもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを

 

これ、日本初の和歌とも言われている歌なんです。

この和歌の意味については、解釈がいろいろあるようで、どうもはっきりしません・・・

なので、私がしっくりきた意訳をひとつご紹介しますね。

 

出雲の国の八重垣のように、いく重に雲が湧き上がる。

妻と住む宮殿に八重垣をつくった、その八重垣のようだ・・・

※ 八重垣とは、何重にも巡らした垣根のこと。

 

その後、スサノオはクシナダヒメの父のアシナヅチを呼び寄せ、こう言いました。

 

スサノオ「あんたをこの宮殿の長を任せよう。」

 

そして、新しい名前 稲田宮主須賀八耳神(イナダノ ミヤヌシ スガノ ヤツミミノ カミ)を与えたのでした。

 

スサノオの子孫

古事記はこれから、須佐之男命の子孫の系譜について説明しています。

 

スサノオがクシナダヒメとの間に生んだ子

八島士奴美神
(ヤシマジヌミノカミ)

スサノオが神大市比売カムオオイチヒメ)との間に生んだ子

大年神
(オオトシガミ)

迦之御魂神
(ウカノミタマノカミ)

 

ちなみに、迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)は女神様で、稲荷神社のご祭神です。

 

古事記ではこのあと、スサノオの子孫の神々が列記されていきます。

図にするとこんな感じ・・・

 

須佐之男命の系図 【神社の神様の神話】

 

須佐之男命から数えて6代目の子孫に、あの大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)が誕生します!

神話の次の章「国作り」は、このオオクニヌシが主人公です。

国作りの神話は、とっても面白い 愛と成長の冒険活劇ですよ!

乞うご期待!!

つづく

次の話:神社の神様 大国主の国作り① 因幡の白兎は恋の預言者

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