天孫降臨④ ニニギ、ついに天降る!

【神社の神様の神話】天孫降臨
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父親に地上の統治役を振られてしまい、天降ることになった邇邇芸命(ニニギ)。

その後、頼もしい道案内役のサルタビコ(猿田毘古大神)を迎え、

天照大御神(アマテラス)から三種の神器を賜り、

天降りパーティーを結成しました。

そして、いよいよ天降りが始まります!

前の話:天孫降臨③ ニニギ(邇邇芸命)に与えられた三種の神器

ニニギ、天下りを始める!

アマテラスたち天津神との別れの挨拶を終えたニニギ。

天石位(あめのいわくら:座っていた石の御座)から立ち上がると、

 

ニニギ「それじゃあ、天降りますか!」

御一行「御意!」

 

いよいよ天降りが始まります!

ニニギ御一行は、案内役のサルタビコを先頭にして、幾重にもたなびく雲を押し分けて進みました。

 

【神社の神様の神話】天孫降臨 雲海

 

道なき道では、神様の力をフルパワーにして、かき分け、かき分けて力強く前進します。

そして天の浮橋を渡ると、地上界の筑紫の日向(ひむか)にある、高千穂のくじふる岳に天降りました。

 

新しく仕える神様

ここで二柱の神様が現れ、ニニギを出迎えました。

天忍日命(アメノオシヒ)と天津久米命(アマツクメ)です。

 

二柱「これからは、我々が警護いたします。」

 

そう言って、ニニギの前に立って仕えました。

 

二柱の神様は、

天の石靫(あめのいはゆき)を背負い、

頭椎の大刀(くぶつちのたち)を腰に差し、

 

【神社の神様の神話】天孫降臨 弓矢

 

天の波士弓(あめのはじゆみ)を持ち、

天の真鹿児矢(あめのまかこや)を挟み持っています。

 

二柱が持っていたものは?

 

天の石靫(あめのいはゆき)
矢入れ

 

頭椎の大刀(くぶつちのたち)
柄の頭がこぶしのような形の刀

 

天之波士弓(あめのはじゆみ)
神聖な弓

 

天之真鹿児矢(あめのまかこや)
光り輝く矢

 

つまり二柱は武装しており、ニニギの前方に立って警護したんですね。

ちなみにこの二柱は、軍事集団 大伴連(おおとものむらじ)や久米直(くめのあたい)の祖神です。

 

 

ニニギ、日向の地に神殿を建てる

 

ニニギ「ここはいい場所だ~!」

 

【神社の神様の神話】天孫降臨 高千穂

 

ニニギ「カラクニに対峙してるし、笠沙之岬(かささのみさき)に通じてる。」

ニニギ「それに朝日がしっかりと差して、夕日も照らしてくれる。」

ニニギ「よし、ここに決めた!」

 

ニニギは、この地を本拠地にすることに決めたのでした。

カラクニ
古代朝鮮のこと

笠沙之岬(かささのみさき)
鹿児島県の野間岬

 

そして、地中の岩盤まで届くぶっとい柱を立てて、空にそびえるほどの立派な宮殿を造って住みました。

つづく

次の話:天孫降臨⑤ 天宇受売神(アメノウズメ)と猿田毘古大神(サルタビコ)

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